天 使 が 舞 い 降 り た
Chapter 1
ふわふわ、ふわふわ・・・・・・
白い雲のひろいひろい運動場・・・
私たちは神様に呼ばれるのを心ときめかせながら待っていている。
毎日、毎日、何人ものお友達がパパとママのところへ降りていった。
今日こそは私も神様によばれるかしら・・・・・・
わくわく、ドキドキしながら待っているのに・・・・・・
なかなか神様がお出でにならない。
やっと神様のお部屋のドアが開いたのに、
そこにいらした方は神様ではなくて天使長様。
「今日、下界へ降りるものはこれから名前を呼ぶ」
一人、二人、三人・・・・・・
呼ばれたお友達は嬉しそうにお部屋の中に入っていく・・・・・・
今回も呼ばれなかったことが悲しくていつの間にか涙がこぼれていた。
そんな私を見つけた天使長様がそっと抱き上げて優しい声を聞かせてくれた。
「何をそんなに悲しんでいるんだい?
おまえの番ももう直ぐ来るはずだからそんなに悲しそうな顔をするんじゃないよ。
おまえのパパとママになる人たちは色々辛いことを乗り越えて
おまえに会うために がんばっているのだから・・・」
そういってくださる優しい、優しい天使長さま。
「本当に?私もパパとママに必ず会えるの?」
泣き笑い顔で尋ねる私を優しく抱きしめてくれる。
「必ず会えるから元気を出して待っているんだよ」
頬に優しいキスの贈り物をくれた。
「はい・・・いい子でパパとママが呼んでくれるのを待っています」
にっこり笑って天使様のそばを離れた。
ヤマトがアクエリアスの海の中に沈んで、あれから三ヶ月。
そろそろユキと結婚のことを話さないといけないなぁ…。
この三ヶ月間は僕達にとって、いや、ヤマトのクルーにとって辛く悲しい日々だったから…
ディンギルとの戦いで亡くなってしまった仲間や地球の人々も。
破壊され尽くしてしまった地上の建物たちも。
何度も繰り返された戦い、傷ついた人たちを励ましながらの毎日。
そんな僕達をかげながら応援していた仲間たちのためにもそろそろけじめをつけないといけないよぁ・・・・・・
「地球もだいぶ元通りになってきたみたいだなぁ・・・・・・
そろそろ俺たちも考えたほうがいい頃なんだろうなぁ・・・」
小さくつぶやいた僕の声に
「何か言った?進さん」
「うん、そろそろ俺たちのこと考えようと・・・・・・」
官舎のベランダに目を向けながらポツリと呟く僕にユキが尋ねた。
「私たちのことって?」
「きちんとご両親に挨拶に行かないとね。
今まで延び延びになってしまった結婚式を挙げよう・・・・・・」
とうとう言ってしまった。
ユキの奴そんなビックリした様な顔しなくてもいいのになぁ。
ユキのそばまで行ってそっと抱きしめた。
もう一度プロポーズしないといけないかなぁ…
恥ずかしいけど思い切って
「ユキ、僕と結婚してください」
何度言っても恥ずかしい…
ユキの瞳に見る見るうちに涙が溢れてくる。
「・・・・・・」
言葉が見つからずにあふれる涙をもぬぐおうとしない、そんなユキに、
「ユキ?返事・・・聞かせてくれる?」
ユキの返事聞かなくてもわかっているけど、きちんとした返事をもらいたい。
真剣な瞳で見つめていたユキは、ゆっくりと瞬きをして返事をしてくれた。
「返事なんて・・・・聞かなくてもわかってるくせに・・・・・・」
ユキ自身も答えは決まっているものの、今まで待たされたという気持ちもあるのだろう。
なかなか答えをくれないユキをじっと見つめる。。
ユキも僕の瞳を見つめながら
「いつまで・・・待たされるのかと想ったわ。
私の夢は古代君、いいえ、進さんといつまでも一緒に居ることなのよ。
それなのに・・・いまさら返事がほしいなんて・・・・・・」
ユキの一言一言を真剣な思いで受け止めて
「返事はね・・・どんなことがあっても離れないんだから・・・」
そこまで言って僕の胸に飛び込んで来た。
そんなユキを抱きしめながら
「これから先も色々と悩んだりすると想うけど・・・
一緒に乗り越えて行こうね」
僕の言葉に顔あげたユキの唇へ優しく、熱い口付けを繰り返していく。
そのままぼんやりとソファーに座っていたふと思い出した。
「結婚披露宴の会場どこにしたらいいかなぁ・・・
こういう事はユキのほうが詳しいよね、長官秘書殿?」
ちょっとおどけてユキに聞いてみると
「そうね、南部君あたりが詳しいはずよ。
それに、南部君と相原君から言われているの。
はっきりしたら連絡してって・・・」
「・・・南部たちに任せるの?
どんなことさせられるかわからないぞ。
それでもユキがいいって言うのなら近いうちに連絡してみるよ・・・
その前にお義父さん達にきちんと報告しに行かないとね」
優しく微笑みながらユキに確認をしてみる。
「進さんのお休みとパパのお休みが一緒のほうがいいわよね?
今度の週末辺りはどうかしら?進さんも暫くは地上勤務なのでしょう?
早速連絡してみるわ」
そういってビジフォンのところまで移動していった。
ソファーに座っている僕のところに嬉しそうに報告しているユキの声が聞こえてくる。
暫く黙って聞いていたがユキの声が聞こえなくなったので、ビジフォンのところまで歩いていった。
ビジフォンの向こうにいるユキの母親もユキと同じように涙をためているのがわかった。
「ご無沙汰しています、お義母さん。
ユキと相談してそちらに伺おうと思っています。
週末にお邪魔させていただいてよろしいでしょうか」
僕の言葉に涙を抑えながら
『えぇ、パパと二人で待っていますよ。
たまにはこっちに泊まっていってほしいのだけど・・・・』
言いよどんでいる母親に僕はにこりとして頷き
「僕は仕事ですけどそちらから出勤するようにします。
ユキ、君は?」
「えぇ、私も・・・私もそこから出かけるわ。
ママの手料理楽しみにしているわね」
『それじゃぁ、腕によりをかけてご馳走を作って待っているわ。
進さんもユキも無理しないようにね。週末楽しみにしているわね』
にこりと笑ったユキの母親が画面から消えると僕がほっと溜息を漏らしているのに気づかれた。
「やだ、進さんったら何緊張しているのよ。
今からそんなんじゃ週末また、ママに詰め寄られるわよ」
「うっ・・・それも困る・・・かな・・・」
照れながら頭をかいていると
「大丈夫よ。パパもママもとっても楽しみにしていたのだから・・・
それよりお腹空かない?夕飯の準備でも始めましょうね」
にっこりと笑ってキッチンへ消えていった。
その後を追うように僕もキッチンへ向った。
「何か手伝うことあるかな?」
後ろから声をかけられたユキは
「いいのよ、直ぐ出来るから・・・」
微笑みながらキッチンに立つユキを見つめていた。
今では、ユキの作る料理も安心して眺めていられるようになったけど……
付き合い始めた頃のユキの危なっかしい手つきに冷や冷やしながら手伝っていたことを思い出してしまう。
クスクス笑っているのが聞こえたのだろうかそんな僕に、
「何?何かいいたそうな顔してるわよ。
嫌ねぇ・・・思い出し笑いなんかして・・・」
ちょっぴりむくれたユキの顔も可愛いなって思ってしまう。
「ええっと・・・ずいぶん上達したと思ってね。
あの頃よりレパートリーも増えたみたいだし・・ね。
お邪魔のようだから向こうで待っているよ。
出来るだけ早く食事の支度をお願いしますね、料理長殿」
おどけて逃げていく僕の後ろから
「もう!一言多いんだから・・・
いい加減ユキちゃんの腕を信用しなさいって・・・」
冗談交じりのユキの攻撃を背中に受けて食事をするための準備を始めた。
ずいぶん料理の手ぎわが早くなったユキ。
その手料理もどれをとっても栄養のバランスを考えたものになっているところが、
元看護婦としての彼女の思いやりが現れている。
食事とりながらの話も弾み、食後の紅茶を飲みながらいつしか結婚式の話になっていく。
「今から式の準備を始めるとなるといつ頃ぐらいならいいのだろうね。
俺のほうはそんな準備らしいことはあまりないよな?」
確認するように聞いて見る。そんな僕をユキはクスクス笑いながら
「そうねぇ・・・私のドレスに合わせて貰いたい物はあるんですけど・・・ねぇ…」
「ドレスに合わせてって……それだけは勘弁してくれないかなぁ……
防衛軍の礼服じゃだめなのかい?」
ユキの言っているものだけは着たく無いと思っている僕に一言。
「だぁめ!今まで待たせていただいた私のリクエストに答えてくれないのかしら?
それに…一回きりなのよ…」
瞳を潤ませて見つめてくる。
「それって…反則じゃないかぁ…」
(そんなふうに見つめられたら……いいよっていってしまいそうになるじゃないか。)
「衣装の話はこれでお終い!!
それより明日も早いんだろう?お風呂に入って早く休むといいよ。
後片付けはしておくから…ね」
これ以上何か言われても困ると言うようにキッチンへ逃げていく。
「もうっ!!自分の都合の悪いことになると直ぐ逃げちゃうの、ずるいわよ〜。
うふふ、でもきっと進さんの困っている顔を見たい人たちか企画することになると思うのよね。
そのときはなんていって逃げるのか今のうちから考えておいた方がいいかもよ」
キッチンにいる僕に向ってそう言ってバスルームに向っていった。
片付けをしていた僕の手が止まってしまった。
「そうだよなぁ…南部たちが面白がって何か企むことは確かだろうなぁ…」
ポツリと呟いてまた手を動かし始めた。
キッチンの片付けも終わりソファーでくつろいでいると
「進さんお先でした」
ほんのり上気したユキが声をかける。
「何か良い案でも見つかったのかしら?」
悪戯っぽい瞳をきらきら輝かせて尋ねてくる。
「そのうち…思いつくさ。さて、俺もシャワー浴びてくるよ」
シャワーを浴びながらいくら考えても何も思いつかなかった。
どうしたらこの難問から逃れられるか考えていても答えは見つかりそうも無かった。
大きな溜息をひとつ吐き考えるのをやめることにした。
バスローブをはおりリビングに戻ると、ソファーの上でうたた寝をしているユキを見つけた。
(疲れているんだよなぁ…休みもとらずに頑張ってきたもの…)
ソファーで寝ているユキの髪をすきながらそう思った。
このままでは風邪をひいてしまう。
そっと抱きかかえてベットへ運ぶとお休みのキスをひとつユキの柔らかい唇へ落とす。
そのまま僕も疲れた体をベットに横たえる。
隣で幸せそうな顔で眠っているユキの髪をそっと撫で付けて
「お休み、いい夢を…」そういってユキの体をそっと抱き寄せる。
週末まで仕事は詰まっていた。
ユキと食事をする時間も取れないくらいに…
一人ぽつんと食事をしていると会いたくない奴がひょっこりと現れる。
「古代さん、一人で食事ですか?
今日ユキさんとすれ違ったのですがとっても嬉しそうな顔をしていましたよ。
それで、何かいい事ありましたって聞いたらにっこり笑って内緒といわれてしまったんですけど、
もしかして決まりましたか?」
こういうことには鋭い相原である。
真っ赤になって何も言わないでいると
「決まったんですね。後のことは僕達に任せてくださいね。
今からだと会場は南部がおさえてくれる手はずになっていますから。
後日南部とうかがいますよ。それじゃ僕はこれから仕事なので…」
言いたいことだけさっさと言っていなくなってしまった。
周りの目が気になり始めたので食後の紅茶もそこそこにカフェテリアを出てきてしまった。
「まったく相原の奴…」
おせっかいもいい加減にしてほしいと溜息混じりに呟いた僕の後ろから、くくくっと笑い声が聞こえた。
振り向いてみると、笑いを抑えている親友の姿があった。
「島、何笑っているんだよ!!」
笑っている奴に文句を言ってみる。
「いや別に…相原が後でいい知らせをするって飛んで行ったから。
きっとおまえのことだろうと思って待っていたんだ。
やっと決めたみたいだな。もう、吹っ切れたのか?」
心配しているんだか面白がっているんだかわからない親友に
「おまえこそ、体の調子はどうなんだよ。
まだ仕事に復帰はしていないんだろう?
そんな体でうろちょろしていると仕事言いつけられるぞ」
前回の戦いで大怪我を負ってしまった島を心配そうに見つめてみる。
「ああ、怪我のほうはもうなんとも無いよ。
それより体力が落ちてしまってここまでリハビリがてら歩いてきたんだ」
「っておまえ…今そんなに無理すると次郎君に怒られるぞ。
おまえが意識を取り戻すまで病室から出ようとしなかったんだからな。
二度も心配掛けているだろう…」
そういう僕の背中を思いっきり叩いて
「そう心配するなって。帰りは迎えが来ることになっているんだよ。
それに次郎も一緒に来ているんだから…」
島の後ろ、少しはなれたところからこっちを見ている。
「付き添いがいたのか。なら安心だ」
ホッとして島と別れようとしたときに
「いつでもいいから連絡くれよな。親友として言っておきたいことがあるからな」
そういって次郎君のところへ歩いていこうとする。
「ああ、近いうちに連絡するよ」
島の後ろから声をかけて、しっかりした足取りで歩いていく姿を見送った。
山積みの仕事を片付けないことには週末の予定も狂ってしまう。
次の日も忙しい合間にユキと食事をと思って連絡を取ってみると、ユキも忙しく席を暖めていない。
そんなこんなで週末になってしまった。
ユキの実家に泊まる。初めてのことだった。
事後承諾のように同棲を始めて、一緒に食事を取ることはあっても泊まってくることはなかった。
「なんとなく恥ずかしいよな」
ポツリとこぼれた言葉をユキはおかしそうに笑っている。
「ユキはいいよ、自分の家なんだから。
俺なんてどんな顔して行ったらいいのか…まぁ、なんとかなるだろう…」
昼過ぎに家を出ることに決めていたはずなのに
「おーい、ユキ。まだ支度できないのかぁ?
ま〜ったく、いつものことだけどどうしてこんなに時間がかかるんだぁ…」
玄関で待っていると、
「お待たせ、さあ、早く行きましょう…」
エアカーに乗りユキの実家までちょっとしたドライブ。
「この前島が次郎君と一緒に来ていたよ。
退院してからの足慣らしだといって本部まで来るかな?普通…」
そう言うと隣のユキが
「あら、あなたの親友でしょう?
あなただって怪我して直ぐに戦場に出かけていたじゃない。
島君はちゃんとお医者様の許可をもらってから来ているのだから、あなたよりましだと思うわ」
ちょっぴりツンとして左手をさすっている。
(さっきまでご機嫌だったのに…どうしなんだろう…あっ…そうか…)
「ねぇ、ユキ。お義父さんのところに行く前にちょっと寄ってもいいかな?」
返事をしてくれないユキは放っておいて行き先をちょっと変更する。
(あいつに頼んでおいたのすっかり忘れていたな。
急にいったらビックリするだろうなぁ…)
車を脇に止め携帯を出して電話を掛ける。
「もしもし、俺だけど…今から行っていいかな?
そう、前に頼んでおいたもの出来てるだろう…
う〜ん、20分ぐらいでそっちに着くよ。それじゃぁ準備頼んだよ、マコ」
マコ、の言葉に反応している。
「ねぇ、マコって誰?」
「幼馴染だよ。これからそこにちょっと寄っていくからね」
そう言ってもユキの返事は無い。
目的のビルの駐車場へ車を止める。
「さぁ、着いたよ」
車から降りるように促す。
しぶしぶ降りてくるユキに
「このビルの中に幼馴染のアトリエがあるんだ。
イスカンダルから帰ってきてから再会してね。
ジュエリィーデザイナーをしているんだ。昔から結構手先が器用だったからね」
じっと見つめているユキをエレベーターに誘い目的の階数を押す。
スーッと上昇したと思ったら直ぐに止まった。
エレベーターを降りた目の前の扉に『デザイン工房 MAKO』とかかれた扉がある。
その扉を開けると
「進君。早かったね。」
「マコ、突然でごめんな。中々取りに来れなくてさ。
ああ、そうだ。マコ、ええっと婚約者の森 ユキさん。幼馴染の木村まこと君」
ユキにマコの正体をバラスとビックリしている。
「ユキ〜?もしかしてマコのこと女性だと思った?
俺の幼馴染って女の子ばかりじゃないよ」
「だって…守さんが言っていたじゃない?おままごとばかりしていたって。
だからまた女の人かと…」
すまなそうに俯くユキに、マコが一言、
「おままごと、僕も一緒にやっていたんですよ。
小さいときなんか女の子によく間違われていたから守兄さんも間違えていたんだね、進君?
それに、進君も間違えていたよね。僕のこと年下の女の子だと思っていたでしょう」
そういってユキに話しかけた。
「ユキさんって言いましたよね。進君からずいぶん前にオーダーがあったんですよ。
二人の誕生石を使ってリングを作ってくれって。
進君にユキさんのこと色々聞こうとしても照れて話してくれないし、
やっと聞き出したのがどうしようもないくらい大切な人だって…
それ以上聞いていられませんでしたね。
それで進君の誕生石が一般にはトルコ石なんだけどラピス・ラズリもそうなんですよ。
ユキさんのほうは、アメジスト、二人の誕生石が青と紫だったのでね、シンプルなデザインにしておいたよ」
そういって奥から出してきたものは、二種類のリング。
「こっちがエンゲージ、小さいけど二人の誕生石三つとも使って作ってみたんだ。
マリッジのほうにも小さいけど石が入れられるようになっているけどどうする?進君」
「俺に聞かれても…ユキはどうしたい?」
じっとリングを見ているユキに尋ねてみた。
「え?なに?」
「マリッジのほうにも石を入れるのかって聞いたんだけど…」
「小さい石を入れてもらいたいな。いつも進さんと一緒にいられるみたいに…
こっちの石、ラピス・ラズリがいいな。でもエンゲージって前に貰っているわよ」
「エンゲージって言うより今まで待たせてしまったからそのお詫び。
マコに説明するのにめんどくさくてさ、エンゲージリングみたいなのでデザインしてくれって頼んだから…」
「そうなんですよ、エンゲージリングは前に渡してあるけどもうひとつ違うのをあげたいなんていうから…
エンゲージというよりファッションリングのように仕上げてあるから今からして行っても大丈夫ですよ。
はい、進君。指にはめてあげたら?僕向こうにいってるから…」
一言言って部屋の中に消えて行った。
恥ずかしそうにしているユキの左手にリングをはめてあげる。
「なんか照れくさいな…
マコ、もうひとつのほうは仕上がるのにどのくらいかかる?」
ドアの向こうに声をかけると、
「これから石を見つけに行ってくるから…そうだな2ヶ月くらいかな?」
「あぁ…それじゃぁお願いするよ。日にち決まったらまた連絡するから後よろしくお願いするよ」
「わかった。出来上がったら連絡するよ。ユキさんも楽しみにしていてくださいよ」
マコに別れを告げてユキの実家へ向う。