あの人を想う
大切なものをなくし、
傷ついた心が癒されるまで
そっとしてあげたいのに・・・
回りはそれを許そうとしない。
人手不足だから・・・
経験の浅い人達しかいないからと・・・
私や、彼の友人たちが止めるのも聞かず・・・
「大丈夫だから」と・・・
何時もの笑顔を見せる。
大丈夫なはずは無い・・・
だって・・・
あなたの身体だってまだ完全に治った訳ではないのに・・・
それでも笑って出かけてしまうのね。
私がこんなにも心配しているのに・・・
どうしても出かけるというのなら、
私と約束して。
無理はしない・・・・と・・・
そっと抱きしめられた時
耳元に届いた言葉
信じられなくて
驚いていると頬に暖かいものが下りてきた
優しい何時もの笑顔の下に悲しみを隠した彼
前に進もうと決心をした顔
私が大好きな真直ぐな瞳で宇宙を見詰める
そんな彼のことを
いつまでも思い続けるだろう・・・
何時も心配ばかりしている君・・・
僕の事ばかり心配しないで・・・
僕は僕なりに何とか立ち直るから・・・
まだまだ危なっかしくて心配させてしまうと思うけど・・・
それでも、そばにいて見守っていて欲しい・・・
これは、僕のわがままだろうか・・・
僕の事を思って、
まだ自分自身もベッドの上の住人だというのに・・・
「無理だけはするな・・・・」
ぽつりと一言だけ言う親友や
「まったく・・・
今無理をすると後で大変なことになるぞ」
と、苦笑いをしながら言う佐渡先生に
「無理はしませんよ・・・」
と一言・・・
見送りに来ていた彼女をそっと抱きしめ耳元に
「帰ってきたら挨拶に行きたいから・・・」と・・・
瞳を大きく見開いた彼女の頬に
軽くキスをひとつ・・・
彼女を想う気持ちは変わらない
いつまでも・・・
いつまでも、この気持ちを大切にしたいと・・・
彼女の真直ぐな瞳に答えるように・・・
このポエムは、合同サイト「艦長!しっかりして下さい!」に投稿したものです。
完結編後の古代くんとユキちゃんの気持ちを表して、見ました。
2005.2.5