背中越しに伝わる体温
そんなに広くない部屋なのに
あなたがいないだけで
とても広く感じる
同じ部屋にいても
ちがう事をしている私たち
時々目で相手を確認しながら・・・
それでも淋しくなってしまう私は
さりげなく、紅茶を持って
彼が横になっているソファーのそばへ
紅茶の香りに気が付いた彼が体を起こす
ラグの上に座りなおした彼の横に座り
背中をもたれるように彼によりそう
彼のぬくもりを背中で感じたくて・・・
いつまでも・・・
いつまでも・・・
彼女がいない空間は
ぽっかりとあいてしまった僕の心のよう
淋しくて、淋しくて
知らず知らずのうちに彼女を探してしまう
彼女の姿を確認して安心する僕
彼女が夢中になっているそばをそっと通り過ぎ
僕のオリジナル紅茶を入れる
彼女のそばへ紅茶を置き
彼女の背中へ自分の背中を合わせる
背中越しに伝わる体温に
彼女の存在を確認するように
いつまでも・・・
いつまでも・・・