濡れた髪をかき上げる


シャワーの後

濡れた髪をかきあげる君のしぐさ

ベッドの上で待つ僕の心臓がドキリとなった

そんな僕の気持ちを知らずに

濡れた髪を一生懸命乾かす

セミロングの栗色の君の髪

さらさらと流れる

もう、そのくらいにしてここへ来てくれればいいのに・・・

ジッと見つめていた僕の視線を感じて

髪を乾かしていた手を止める

優しい微笑を浮かべながら僕のほうへ近づく

「さっきから何をそんなに見つめていたの?」

僕のほほに手をあてがって聞く君

「ん・・・髪の毛をかきあげる姿がとっても色っぽくて・・・

妖艶で・・・僕を虜にしてしまったから・・・

だから・・・」

「だから?」

首をかしげて聞く君をそっと抱き寄せ

「君におぼれてみたい・・・」






(お題提供:恋をした2人のためのお題