貴方となら

                                          秋月沙羅さん



二人の間に気まずい雰囲気が流れていた・・・・・・・

進はサーシャが、ユキはアルフォンが思い出されて二人でいる事が辛い所為かもしれない・・・・・・・・・

進が淹れた紅茶も二人とも口も付けずに冷めてしまっていたし・・・・・・

二人の距離からしても恋人の位置ではなかったのだ。

「あ、あの・・・・・・」

二人は同時に口を開いた。だが次の言葉が告げずにいた。



どう説明したらいいのだろう・・・・・・

特にユキは悩んでいた。

「私の愛を受け入れる事が出来たら・・・・・・その時に全てを話すよ」

そう言ったアルフォンに対してユキは悩んだ末あの決断をしたのだ。

「あの話ですけど・・・・・私お受けしても・・・・・・」

結局は何もなかったが裏切り行為ではある・・・・・・

あのまま抱かれてしまっていたら・・・・

自分も伝えた後死ぬ気ではいた・・・・・・

聞く為だけに「受ける」と言ったのだから・・・・・・

そして重核子爆弾内部の事はユキとアルフォンだけが知っている事であり・・・・・・・

生き残ったのはユキだけなのだから・・・・・・・・・

それが憶測になって様々な噂が飛び交っているのも知っている

「身体を売ったのではないのか」

「裏切り行為の後知った情報ではないのか」

直接耳には入って来なくても噂はユキも知っていた。

その時だった・・・・・・・

ぼうっと影が浮かび上がりそれが人の形を取ったのだ。

ユキにしか見えない幻だったのかも知れない・・・・・・・・・

だがその顔はアルフォンのものだった。

「アルフォン少尉」・・・・・・・

小さな呟き声が進の耳にも届いた。

ハッと顔を上げた進が見たもの・・・・・・

それは地球人ではない男の顔だった。

愛しげにユキを見るその顔は・・・・・・

進の心に嫉妬を芽生えさせるのに十分だった。

「キミは美しい・・・・・・・それはその心を映し出しているからだ」

アルフォンは言った。

「もし私が行為に及んだとしても・・・・・・キミはその場で自害していただろう」

「それでも決意を秘めたキミは美しかったよ」そう言ってアルフォンは微笑んだ

その顔を見ていない進は猛烈な怒りに襲われていた。

自分が見た事ない顔を他の男に見せただなんて・・・・・・・

進は立ち上がるとユキに近づき無理やりその唇を奪った。

目はずっとアルフォンと呼ばれた男を見ていた。

お前に何を言われたのか知らない・・・・・・

だがユキは渡さない・・・・・・

そう言う思いだけが進を動かしていた。

こんな事ユキがお前に許すと思うのか・・・・・・・

この身体は俺のものだ・・・・・・・・・

キレている状態と言うのは今の進の事なのだろう・・・・・

大胆にワンピースの裾を捲り上げるとその胸に吸いついた。

「あ・・・・・・ダメ・・・・・・・古代くんっ!」

ユキはアルフォンの眼差しが気になった。

進がイヤだと言う訳ではない・・・・・・

ただアルフォンに見られていると言う事だけがユキを追い詰めていた。

だが今の進にそれが届くはずもなく・・・・

自分よりアルフォンを選んだのだと取ってしまったのだ。

「やはり・・・・・・・・・・・・キミは・・・・・・・」

「違う!違うの!!古代くん!!」

誤解は誤解を呼び・・・・・・・

怒りは怒りを呼ぶ・・・・・・

そのまま荒々しくパンティに手をかけるとグイッと脱がして足を広げさせた。

恐怖と恥ずかしさで濡れるはずもないソコに狙いを定めると

進は怒りに身を任せて自分自身をググッと押し進めた。

「いやぁぁぁっ!!!!!!!!!」

ユキの口から絶叫が飛び出し目からは涙が飛び散った。

その反応をも進を狂わせる一因となった。

グイグイとただ押し進めるだけの行為はユキに激痛しかもたらさない 。

イヤイヤを繰り返すユキに進は言った。

「キミの心は・・・・・・もう既に離れてしまったのか・・・・
身体は離れていても心は一緒だったと思っていたのは俺だけだったのか」

その時やっとユキは目の前の進の顔を見た。

そこには傷ついた男の顔があった。

「誰がいようと構わない・・・・・・キミがいればそれで良かったのに・・・・・・」

進はギュッとユキを抱き締めた。

この腕に抱き締められたくて・・・・・・

この身体を感じたくて・・・・・・

必死で頑張って来たのではなかったのか・・・・・

ユキの目に痛み以外の涙が浮かんでいた。

それを見て・・・・・・・影は消えた。

ユキの身体に変化が訪れていた・・・・・・

激痛しか感じなかった部分に・・・・・・

熱い何かがこみ上げてくる・・・・・・

ビクビクと内部で動くものがある・・・・・・

それが愛しい人の分身だと知った時・・・・・・・・・

ユキのソコは溢れるほどの液体で潤いだしたのだ。

進にもその変化が判った・・・・・・・

キツク締め付けるだけの内部が緩やかになり包み込むように変化したのだから・・・・・・

「あ・・・ああ・・・・・・進・・・・さん!」

ユキの声にも艶が増し・・・・・・・

腕が背中に回された。

「ユキ・・・・・・・・・」

進が動くたびにユキの口から喘ぎ声が漏れる・・・・・

それを聞いていたくて・・・・・

それが快感を増幅させて・・・・・

イイ所に当たるように・・・・・

ユキが少しでも気持ち良くなるように・・・・・

進はユキを抱き締めたまま腰を動かした。

「ああっ!進っ!イイ・・・・・・・はぁっ!!」

二人は互いを求め合っていた。これほど求めた事などないほどに・・・・・・・

口付けを交わし・・・・

必死で快楽を求め合い

高みへの道をひた走っていた。

「あん!どうにかなっちゃう!進っ!!」

「ユキ・・・・・愛してる・・・・・・・くっ!」

抑えきれない程の快楽が二人を包みこみ・・・・・・

二人は同時に頭が白くなるほどの絶頂へと導かれた。


金曜の夜チャットで秋月さんが書いてくれた小説です。

時期は、「永遠に」の直後。

地球に帰ってきた古代君とユキちゃんが再会してお互いの気持ちを伝えようと・・・

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(背景:Silverry moon light)