ひとつ・・・ふたつ・・・
あの人の想い・・・
優しい瞳で見つめてくれる・・・
みっつ・・・よっつ・・・
私の想い・・・
いつまでもどこまでも一緒に生きていく・・・
いつつ・・・むっつ・・・
二人の想い・・・
一度はあきらめた命・・・
二度と地球に帰れないことよりあの人がいなくなることがつらくて・・・
ななつ・・・やっつ・・・
ひとつひとつ大切な想い・・・
辛いこと、悲しいこともあったけど・・・
私とあの人の大切な宝物・・・
明日またひとつの宝物が増える・・・
あの日からずっと待ち続けた日・・・
ひとつ、ふたつ・・・
初めての出会い
あまりにも火星で見かけた人に似ていた人
みっつ、よっつ・・・
遠いイスカンダルまでの旅をした仲間・・・
情けない姿を見せてしまったことも・・・
いつつ、むっつ・・・
僕の心の中で大きく育った想い・・・
無事地球に帰ってから伝えたかった想い・・・
ななつやっつ・・・
突然君がいなくなってしまったときの僕の想い・・・
何をすることもできず、冷たくなってしまった君を抱きしめていた・・・
小さく地球が見えてきたとき、ユキ、君にも見せたくて・・・
君の命の灯火が再びよみがえってくれたとき
うれしくて・・・
思わず抱きしめて君の耳元に『好きだ』と一言・・・
なぜこんなことを想い出したんだろう・・・
明日、君は僕のところに来てくれるというのに・・・
待たせ続けてしまった君に・・・
何をしてあげればいいのだろう・・・
僕の想いが君に届くといいのに・・・
二人で新しい生活を始めるこの部屋に
僕の想いと君の想い
二人の想いをひとつの宝箱にそっとしまって
これから未来に向かってしっかり歩いていこう・・・
いつか会える僕たちの家族のために
Fin